慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学院で博士課程を修了し、循環器臨床と基礎研究を並行して行う道を選んだ。心不全患者を救命する治療法を開発するため、国立がんセンター研究所で研究を始め、その後ハーバード大学とミシガン大学でさらに研鑽を積んだ。1995年に慶應義塾大学に戻り、1999年に世界で初めて骨髄幹細胞から心筋細胞を作成することに成功、その成果は世界中で大きな反響を呼んだ。その後、ヒトES細胞やiPS細胞を用いた研究へとシフトし、多くの新技術を開発し、特許化してきた。慶應義塾大学医学部再生医学教授、循環器内科教授を歴任した他、数多くの学会で会頭を務め、基礎研究や実臨床におけるアカデミア人材の輩出に貢献。2023年慶應義塾大学名誉教授に就任。
心不全治療の産業化を目指し、2015年にHeartseed株式会社を設立し、代表取締役社長に就任した。2024年7月にグロース市場に上場し、企業経営者として、心筋再生医療の実現に向けて邁進している。