1964年11月生まれ
レノボ・グループのCEOであり、グループ全体のビジネス・経営戦略を統括する。
1989年にレノボ・グループへ入社、2001年から2004年まで同社の社長兼CEOに就き、その後2004年から2008年は同社の会長を務める。その統率下で、レノボは1997年以降中国のPCブランドとして最大の売上を誇っている。現在レノボは中国において最も価値の高いブランドであり、1999年にアジア太平洋地域でPC売上1位にランキングされて以来、現在もその地位を維持している。
2008年にレノボは、米『Fortune』誌が発行する全米上位500社がその総収入に基づきランキングされる「Fortune 500」リストにランクインを果たし、英『Financial Times』が選ぶ「10 World Class Brands from China」にもその名を飾った。楊はその統率力を持って、レノボを中国国内における強い販売力と小売販売網、全国にわたる高効率のサービスネットワークを持つ企業に育てあげ、同時に"家庭内にPCを持つ"というコンセプトを開拓したほか、レノボ内においてSME、消費者、その他顧客向けなどの業界をリードするビジネスモデルを統括する。
同時に、グローバル企業への転換における立役者としての役割を果たした。レノボは2004年12月にIBMのPC事業の買収を行ったことをきっかけに急速にグローバル化が進行。楊は買収完了後、お互いのビジネスにおけるベストな部分を引き出すことを目指し、新しいレノボがグローバルへ統合されるための重要な役割を担った。グローバルにおけるビジネス、また文化の統合により成功を収め、レノボのグローバルビジネスは目覚ましい成果を達成。レノボは2006年にイタリア・トリノで行われた冬季オリンピック、2008年に中国・北京で行われた夏季オリンピックの両方でIT機器プロバイダーのスポンサーとして、中国発祥企業としては初のIOC(International Olympic Committee)のトップパートナーとなった。
1989年に中国科学技術大学計算機科学技術学院で修士号を取得。Chinese People's Political Consultative Conference(中国人民政治協商会議)のメンバー、China's Entrepreneurs' Association(中国起業家協会)理事、中国科学技術大学客員教授、およびニューヨーク証券取引所国際諮問委員会の委員も兼任。
受賞歴:
- 1999年
- 『ACYF(All-China Youth Federation)』の若手成功者に贈られる最も栄誉ある「May Fourth Youth Medal of China」を受賞
- 1999/2001年
- 『Business Week』誌の「Star of Asia」に選出
- 2003年
- 中国メディアが選ぶ2002年度の「Ten Star Entrepreneurs」と「Ten Most Valuable Managers」に選出
- 2005年
- CCTV(中国中央電視台)の「CCTV 2004 Men of the Year in the Business Community」、 『Fortune Asia』誌の「Asia's 25 Most Influential Business Leaders」に選出
- 2008年
- 『Fortune Chinese』誌の「Chinese Business Leader of the Year in 2007」に選出
- 2008年
- 『Forbes Asia』誌の「Businessman of the Year」に選出