ジョセフ・トゥッチ
EMC 会長兼CEO
1947年8月生まれ
2000年に社長 兼 COO(最高執行責任者)としてEMCに入社し、2001年1月より社長兼CEOを務め、2006年1月より会長も兼任。 VMware コーポレーションの取締役会会長も務める。
長年に渡りEMCをリードし、劇的な業績回復、継続的なマーケットシェアの拡大、持続的な二桁成長を実現してきた。ほぼハイエンドストレージプラットフォームのみにフォーカスしていたEMCのビジネスモデルを変革し、2011年には200億ドルの売上高を達成し、世界で53,000人以上の従業員を抱えるまでに成長させた。
2003年以降、EMCの製品群の拡充、新規市場への参入、およびEMCの市場におけるビジネスチャンスの拡大を図るため、戦略的買収に140億ドル以上もの投資を行ってきた。 また、オープン・ソフトウェア領域への参入や、顧客セグメントの拡大を行った。さらに、EMCの業界アライアンスの拡大や新規パートナー、ディストリビュータ経由の販売網等の確立も手掛けた。同時期に、優良IT企業のエグゼクティブを招き入れ、EMCの経営陣の強化も図った。EMCにおいてビジネスプロセス改善を目的としたシックスシグマの活用を推奨し、社員にTCE (Total Customer Experience)への取り組みを提唱している。トゥッチの指揮下、EMCが再生を遂げたことを受け、2011年、Barron誌はトゥッチを世界のベストCEOの一人に選出した。
EMCに入社する以前はWang Global社で会長兼CEOを6年間務め、財務および業務の建て直しを指揮した。それによりWang社は、破産保護の状況から急速に立ち直るとともに、ネットワーク・テクノロジー・サービスとソリューションにおける世界的リーダー企業に変貌した。Wang社は、トゥッチの在任中の1995年から1999年にかけて10社の企業を買収、統合し、時価総額は3倍以上となった。
マンハッタン・カレッジで学士号を取得、さらにコロンビア大学でMBA(経営学修士)を取得した後、RCA Corporationでシステム・プログラマとしてキャリアをスタートした。1990年にWang社に入社する以前は、1986年からUnisys CorporationでU.S. Information Systems担当社長を務めた。