ブンチャイ・チョクワタナー

サハ・パタナピブン
会長

300以上の傘下企業を抱えるサハパタナ・インターホールディングの中核会社で、タイ消費財最大手サハ・パタナピブンを2010年から会長として率いる。タイの即席麺市場で5割超のシェアを握るタイ・プレジデント・フーズの「ママー」など、90を超える認知度の高い消費財ブランドを展開。直近もローソンとの合弁会社、サハローソンのコンビニエンスストア事業で、18年までに1000店舗に広げる計画を打ち出した。
父はグループ創業者であるティアン・チョクワタナー氏。急成長の要である兄ブンヤシット・チョクワタナー氏が親会社の代表を務め、親日派として80社以上の日系企業との共同事業を共に推進してきた。グループの別の主要事業会社を率いる双子の弟も含め、兄弟でグループ経営の基盤を築く。
経営哲学の中心となっているのは祖母から教わった孔子の考え方。若い頃は退屈な教えと思っていたが、組織の頂点に立つようになるにつれて理解できるようになってきた。「常に謙虚でなければならない。サハが今日まで生き残っている理由は我々が決して顧客に対して不利なことをしてこなかったからだ」と語り自らも周囲も戒める。タイのランカムヘン大学卒。66歳。

（2013年9月17日／日本経済新聞 朝刊より）

略歴

1947年8月1日生まれ。

学歴：
アサンプション・カレッジ中学校
トリアムウドム・スックサー高校
ラムカムヘン大学（政治学学士）
ナレスワン大学（名誉博士）
マハサラカム大学（名誉博士）

現職：
Saha Pathanapibul Public Company Limited 取締役会長
Fareast DDB Public Company Limited 取締役会長
Fame Line Company Limited 取締役会長
Integrated Communication Company Limited 取締役会長
Tipwarinwattana Company Limited 取締役会長
Chailadadol Company Limited 取締役
Chokchaipibul Company Limited 取締役
Lion (Thailand) Company Limited 取締役
Coksec Chemical Industry Company Limited 取締役
MFC Asset Management Public Company Limited 取締役
Chokwatana Company Limited 取締役

公職：
タイ上院議員
上院経済・商工委員長
タイ商工会議所副会頭