竹内 弘高
ハーバード・ビジネス・スクール
教授
一橋大学名誉教授で、2010年から米ハーバード・ビジネス・スクール教授を務める。専門は競争戦略、知識経営、マーケティング、国際ビジネスなど幅広い。戦略やイノベーションを軸にして、日本企業の経営をきめ細かく分析した著書や論文を多数、発表。競争戦略論の第一人者として知られる米経営学者、マイケル・E・ポーター氏との共著もある。
1969年、国際基督教大学卒業。71年に米カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)、77年に博士号を取得した。ハーバード・ビジネス・スクール、一橋大学商学部の助教授を経て、87年、一橋大学教授に就任。一橋大学大学院国際企業戦略研究科の立ち上げに尽力し、10年までの12年間、研究科長を務めた。
研究成果は国内外で高い評価を得ている。野中郁次郎一橋大学名誉教授との共著で、95年に出版した「The Knowledge-Creating Company」は全米出版協会のベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー(経営分野)を受賞した。
コンサルティング会社での実務経験を持ち、海外展開を進めるファーストリテイリングの経営人材養成にも助言する。66歳。
(2013年9月17日/日本経済新聞 朝刊より)
略歴
1946年10月16日生まれ。
1969年 | 国際基督教大学卒業 |
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1971年 | カリフォルニア大学バークレー校にてMBA取得 |
1976年 | ハーバード大学経営大学院(ハーバード・ビジネス・スクール)講師 |
1977年 | カリフォルニア大学バークレー校にて博士号取得 ハーバード・ビジネス・スクール助教授 |
1983年 | 一橋大学商学部助教授 |
1987年 | 一橋大学商学部教授 |
1989年 | ハーバード・ビジネス・スクール客員教授 |
1998年 | 一橋大学大学院国際企業戦略研究科 研究科長 |
2010年 | 一橋大学名誉教授 ハーバード・ビジネス・スクール教授 |
専門分野は競争戦略、知識経営、マーケティング(新製品開発)、インターナショナル・ビジネスなど。
東京とサンフランシスコのマッキャン・エリクソンでのアカウント・サービス及びマーケティング・リサーチ、またマッキンゼ-・アンド・カンパニーにおけるマネジメント・コンサルティングなどの実務経験も有する。
1993年10月のBusiness Week誌では、「社内教育プログラムの講師として世界でトップ10に入る経営大学院教授の一人」と紹介され、1996年4月のFortune誌では「これからの日本でパワーを持つことになるグローバルな視野を持った若い世代の知的リーダー」と紹介される。また、ダボス会議のような国際会議にスピーカーとして数多く出席。
主な著書に「ベスト・プラクティス革命」、共著に「企業の自己革新:カオスと想像のマネジメント」「異質のマネジメント」「The Knowledge-Creating Company」「知識創造企業」「Can Japan Compete?」「日本の競争戦略」「マーケティング革新の時代(全四巻)」「Hitotsubashi on Knowledge Management」「Extreme Toyota」「トヨタの知識創造経営」などがある。野中郁次郎氏と書いた「The Knowledge-Creating Company」は1995年度の全米出版協会のベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー賞(経営分野)を受賞。最近では、野中氏と書いた「The Wise Leader」が米誌ハーバード・ビジネス・レビュー 2011年5月号にカバー論文として掲載。