テレシタ・シー・コソン
SMインベストメンツ
副会長
幼いころ、中国から移り住んだ父の靴屋で店番をし、商売を肌で
覚えた。いまも週末には自社のモールに足を運んで客の動向を
チェックする。社名のSMは靴屋(シュー・マート)の頭文字。
1950年生まれ。
フィリピンを代表する複合企業のひとつ、SMインベストメンツの副会長。同社は高い成長力、イノベーションとリーダーシップで知られ、その中核事業は小売り、ショッピングモール経営、銀行業と不動産開発。
小売り事業において、シー・コソン氏はSM百貨店やSMスーパーマーケットなど、フィリピン国内で600店舗を展開するSMリテール社の業務拡大を統括する。
また、SMプライムホールディングス社の取締役会のアドバイザーとして、グループのショッピングモール事業にも密接にかかわる。現在、SMプライムホールディングスはフィリピンのショッピングモール最大手。
シー・コソン氏は比BDOユニバンク銀行の会長も務める。同行は総資産、貸出・預金、資本などの指標でフィリピン最大手。同行は最近、FinanceAsia誌により2013年のBest Asian Bankに選ばれた。これはフィリピンの銀行にとって初めての快挙である。